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4Dミート・添加物・穀類などのキャットフードに潜む危険性を解説!
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キャットフードに使われている加水分解動物性タンパクや加水分解甲殻類ってなに?

キャットフードの原材料を見ていると、「加水分解動物性タンパク」や「加水分解甲殻類」といった難しい言葉を目にすることがあります。これって何なんでしょうか?
今回は、キャットフードに使われている加水分解動物性タンパクや加水分解甲殻類についてご紹介いたします。

加水分解動物性タンパク

「加水分解」とは、化合物が水と反応して分解される化学反応です。分解元の化合物が肉や魚などの動物由来のタンパク質のため、加水分解動物性タンパクと呼ばれています。動物性タンパクは加水分解によりアミノ酸になります。このアミノ酸はグルタミン酸ナトリウムを代表とする旨味成分の元となります。グルタミン酸ナトリウムは、人の調味料や食品添加物としても広く利用されています。
加水分解には塩酸が用いられるのが一般的です。塩酸を使っていると聞くと心配になるかもしれませんが、分解後の塩酸はアルカリによって中和されて食塩のかたちで除去されます。

加水分解甲殻類

加水分解動物性タンパク質と同様、加水分解により甲殻類の殻に含まれるキチンを分解し、グルコサミンを作成したものです。より細かい分子に分解されるため、栄養成分の吸収を高めるために行われている方法です。

猫の体にどんな作用があるのか

加水分解の段階で、クロロプロパノール類という不純物が微量ながら生成されます。このクロロプロパノールは、国際機関のJECFAによると「発がん性があり、技術的に可能な限り低減すること」とされています。ラットへの大量投与の実験の結果、発がん性が認められたとのことで、通常の量ではありませんが、発がん性を完全に否定できるものではありません。ただし、人が毎日のように口にする醤油やソース、マヨネーズといった非常に多くの食品に含まれているので、キャットフードへの使用が危険である可能性は極めて低いと考えられます。
加水分解されたアミノ酸やグルコサミンは非常に吸収率が高く、消化器官への負担が低い成分です。このため、子猫や老猫など消化器官に心配がある猫にはとても有効な栄養素です。

まとめ

今回は、キャットフードに使われている加水分解動物性タンパクや加水分解甲殻類についてご紹介いたしました。加水分解は人の食品に使われている旨味成分の精製にも使われている方法で、原料の分子を細かく分解して消化・吸収しやすくするものです。精製過程で生じる不純物に発がん性が認められている点は心配が残りますが、大量摂取の場合の話ですので通常量の場合の危険性は極めて低いと考えられます。人の食品に幅広く使われていることを考えても、キャトフードへの使用はその利点を考えると妥当でしょう。